高い頻度で3ヶ月近く通院するのは大変ですよね。
では、なぜ2〜3ヶ月も治療期間が必要になってくるかというと、発症から痛みを伴う期間は、日々症状が変化するからです。
日常生活の動作や、天候の変化(気圧の変動)で、炎症箇所に負担がかかり、症状が悪化する場合があります。
例えば、通院から1ヶ月で、突然治療をやめたとしましょう。
本人は症状が良くなったと判断しても、実は炎症が治りきってない状態です。
例えば、転んで膝を擦りむいた時、傷を治すために絆創膏や消毒液で治療をしますよね。
すると、傷口はかさぶたになり、やがて痛みも緩和されます。
しかし、実際かさぶたの下の組織はやっと修復されたデリケートな状態です。
この状態だと、軽度の衝撃が加わっただけでも出血することがあります。
むちうちもそれと同様、痛みがなくなったとしても筋肉の中まで修復されておらず、まだ傷んでいる可能性があります。
よって、そのまま普段の生活をしていく中で、軽い衝撃や負担がきっかけで炎症がぶり返し、余計に酷くなってしまうということがあり得るのです。
しっかりと定期的に治療をすれば後遺症にならなくて済んだケガが、治療を怠ることで長引いてしまうことがあります。
また、治療によって筋肉などの損傷や炎症が改善されても、自律神経的な症状(頭痛やめまいなど)が治まるには時間がかかります。
自分の判断で通院を止めず、2〜3ヶ月の期間は定期的に通うようにしましょう。