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【指関節捻挫】症例別コラム:突き指をしてしまったら

指関節捻挫とは…突き指のこと

まずは捻挫とは・・・

スポーツや転倒によって足首や指などを捻り、関節部分が傷つくことで起こります。
腫れや痛みがなかなかひかない場合や、関節がグラグラしているときなどは、骨折や靭帯損傷の場合があります。

 指関節捻挫では指に対して真っ直ぐの方向(長軸方向)の力が働くと、指の先端、または2番目の関節に損傷が生じることがあります。
(バレーボール、バスケットボール、サッカーのキーパーなど)

指のケガの中で1番多く発生します。

腱や靭帯が損傷されれば、脱臼関節が不安定な状態となり骨の場合骨折となります。

突き指でやってはいけないこと

  • 指を引っ張る
    過度に引っ張ることで腱や靭帯をより痛めてしまう恐れがあるため。
  • 痛いところを揉む
    上記と同じく痛めてしまう恐れがあるため。
  • 痛いとこを温める
    炎症部分をより温めてしまう事がケガの状態を悪化させてしまう。
  • 無理に動かす
    再負傷してしまい治療期間が長引いてしまう

指先が伸びない…!それはマレットフィンガーかも

マレットフィンガーとは、一般的に突き指のうちの1つです。
指先や手の甲側からの力により、指の第一関節が急に曲げられることにより負傷し、指先が伸びなくなる状態です。

マレットフィンガーになってしまう原因として、以下2つが考えられます。

  • 腱断裂している場合
  • 骨折をしている場合

腱断裂している場合は、患部の固定を施し経過観察をおこないます。有効でない場合には、手術も検討となります。

骨折をしている場合は、骨の脱臼があるか無いかで治療方針が変わります。
接骨院では骨折を伴う場合は、医師の同意がなければ治療ができませんので病院を紹介させていただきます。

いずれにせよ、接骨院のみで治療をおこなっていくのはリスクがあるので、近隣の整形外科と提携しながら治療方針の決定、リハビリをおこなっていきます

症状

損傷部分に痛み、動作時痛、圧痛(特に損傷部のみ)、腫れ、熱感、皮下出血を認め、損傷部位と反対側に曲げる力を加えると痛みが増強します。

靭帯の損傷、完全断裂の場合は横方向への不安定性(反対側への動きが大きくなる)が見られます。

治療法

RICE処置 (安静、冷却、圧迫、挙上)

指の腫れや痛みが強い場合は第2関節が伸びた状態で2〜3週間隣の指を含んで固定します。

腫れを引かせるためアイシング、日常生活での安静指導。

固定除去後に手指の運動を行うと良いでしょう。

藤接骨院での治療(ハイボルト、テーピング、固定)

まずは、患部の状態を確認し、腫れや炎症が強い場合アイシングをしながらのハイボルト治療を行い痛みを抑えていきます。

さらに痛みをかばってしまう事で負担がかかってしまう筋肉(前腕、上腕、肩、首)にもハイボルトを使い、正常化していきます。
日常生活やスポーツに早期復帰できるようにハイボルトでの検査から治療プランを立て治療していきます

 また、必要に応じてテーピングや固定を行います。
靭帯損傷Ⅱ度以上では靭帯の断裂が認められるため固定を行います。

固定をすると動かしづらいため、日常生活に制限が出る場合があります。
当院ではなるべく機能的に動かせるような固定を施し、早く治りかつ不便にならないように固定をしていきます。

痛みが落ち着いて来て炎症症状が無いことが確認できたら後療法として、動かしていなかった関節を徐々に動かしたり、硬くなった周辺の筋肉をほぐしていきます。

なお、ハイボルト治療で痛みや腫れ炎症が全く引かない場合や、安静にして痛みがひどくなる場合は、骨折やひどい靭帯損傷の可能性があるため整形外科をご紹介させていただいております。